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  • 病は気から(アヴドゥル×ポルナレフ 3部後でアヴドゥル生還ルート 中編)

    category:JOJO二次創作小説

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こんにちは。

アヴドゥル×ポルナレフで、生還ルートをたどったアヴドゥルがポルナレフと3部後フランスで一緒に暮らすお話。

前回は前編でしたが、今回はその続きです。アヴドゥルがポルナレフを介抱したり遊んでみたりお風呂入ったり一緒に寝たりする感じ。前編より長めです。



それでは、小説本編は追記にて。↓
病は気から



それからしばらく一人で寝ころんでいたポルナレフは、ようやくソファーから起き上がって辺りを見回した。先ほどアヴドゥルがいないくなってから10分は過ぎているだろう。アヴドゥルはキッチンに戻ったのだろうか?料理をする音は聞こえないが、そろそろ荷物を片付けて着替えた方が良いかもしれない。
ポルナレフが鞄を掴んで自分の部屋へ行こうと立ち上った時、ちょうど部屋のドアが開いた。戻ってきたアヴドゥルはポルナレフの寝巻きとタオルを持っている。

「アヴドゥル、おまえどこ行ってたんだ?」
「準備をしていた」
「準備?」
「いいから、風呂に入るぞ」
「風呂?なんで?飯は?」

アブドゥルは混乱して固まったポルナレフの腕をつかんで、さっさと風呂場へ歩いて行く。訳が分からぬまま、ポルナレフは服を脱がされて浴室に押し込まれた。ドアも開けたままで突っ立っていると、下着だけになったアヴドゥルも浴室に入ってくる。狭い浴室で体格の良い男が二人。殆ど身動きできない。

「お、おい!待てよ、お前も入んのか!?」
「洗ってやる」
「いい!いいって!出ろよ!」
「病人なんだろう?遠慮するな 大人しくしていろ」

一緒に風呂に入ることなんて別段珍しくないが、アヴドゥルが下着をつけているのに自分だけ真っ裸に剥かれているのはなんだか妙な感じだ。ポルナレフは「そういうこと」をするわけでもないのに、一緒に風呂に入って裸を見られていることが急に恥ずかしくなってきた。なるべく身体を丸め、アヴドゥルの目から自分の身体を隠すように背を向ける。
アヴドゥルはポルナレフの気など知らぬ顔で、シャワーのコックを捻った。たちまち湯気が狭い空間に広がって、少し息苦しい。

「熱かったら言え」

冷えた背中に温かい湯を掛けられ、ポルナレフは一瞬鳥肌を立てた。後ろから抱え込まれるように床に座らされる。あれよあれよという間に、アヴドゥルは湯を掛けてポルナレフのセットされた髪を下ろし、シャンプーを泡立てていた。本気で風呂の介助をするつもりのようだ。下着も身に着けているし、他意はないだろう。もう抵抗したところで仕方あるまい。

ポルナレフは風呂場に備え付けられた鏡越しにアヴドゥルの顔を眺めた。鏡の中で熱心にうなじの辺りや耳の後ろを洗っているアヴドゥルの目は真剣だが、あの戦いの日々よりは穏やかな顔をしている。頭に触れる指も普段よりずっと優しくて、くすぐったいが気持ちいい。

頭がぼんやりしてきたところで、アヴドゥルはシャンプーを終えたようだ。流すぞ、と声を掛けられ、返事をする間もなくシャワーが頭の後ろに浴びせられる。

「熱いか?」
「ちょうどいい」
「そうか 目は閉じていろよ」

アヴドゥルはポルナレフの耳に湯が入らないよう、注意深く泡を流しているようだった。顔の前に湯や泡が垂れて来ないように、額にも手を添えられる感触がする。アヴドゥルの太い指を思い出して、存外器用だな、とポルナレフは感心した。
素直に目を閉じたため、ポルナレフにはアヴドゥルの表情や手の動きが分からない。ふいに耳やうなじに手が触れる度、首をすくめてしまう。

「流しにくいだろう じっとしていろ」
「くすぐってえんだよ」

アヴドゥルは何も言わずに耳を濡れた指で拭った。指はそのまま肩を這い、背中を背骨に沿って下りていく。ポルナレフは目をきつく閉じたまま背を反らせて、その指から逃れようとした。抗議しようと口を開いた途端、腰の辺りにある窪みを撫でられて、思わず裏返ったような情けない声で悲鳴をあげてしまう。

「アヴドゥル!」
「なんだ?」
「何してんだよ!」
「泡がついていた」

アヴドゥルの声が笑っている気がして、ポルナレフは目がしみるのも構わず、思い切って目を開けた。鏡の中のアヴドゥルと目が合う。アヴドゥルの口元が、悪いことを考えているときのように片端だけがゆがめられていた。睨みつけても、アヴドゥルは平気な顔で泡を流し終え、身体を洗うスポンジに手を伸ばす。

「まだ続ける気か?」
「当たり前だろう」

だったら、さっき泡が身体についてたって気にしなくて良かったじゃねえか。ポルナレフの主張に、アヴドゥルは肩をすくめただけで、石鹸をつけたスポンジを泡立て続けている。

「病人は大人しくしていろ 悪いようにはしないさ」
「とても病人にいう台詞とは思えないぜ」

アヴドゥルはたっぷりと泡のついたスポンジをポルナレフの背中に滑らせた。次は首筋、肩、腰と順々に泡で覆われていく。身体の後ろ側を大方洗い終えると、アヴドゥルはポルナレフの前へ回って、足の間にしゃがんだ。

敏感なところへスポンジが触れたときは思わず身体を強張らせたが、アヴドゥルの握るスポンジは事務的に動いただけで、足の付け根から太股の内側を辿って、膝の裏を念入りに擦っている。先ほど見せた顔は何だったのかと思うほど、アヴドゥルはごく真面目に身体を洗っていた。
ポルナレフはその様子を見て身体の力を抜いたが、どこか物足りない気もして、そんな自分のあさましい期待を慌てて打ち消した。

「どうした」
「い、いや・・・なんでもない」

ポルナレフがひとり自己嫌悪の念に苛まれていると、アヴドゥルが不意に顔を上げてポルナレフの顔を覗き込んだ。ポルナレフは気づかれたかと一瞬焦ったが、アヴドゥルは、そうか、と言ったきり、あまり気にする様子もなく作業に戻る。

アヴドゥルのスポンジがふくらはぎをたどって足の甲を擦った。足の裏まで洗って、まだ足を離そうとしないアヴドゥルに、ポルナレフは首を傾げる。

「もう終わりだろ?」
「まだだ」

アヴドゥルは足の指の間にスポンジを入れて、指を一本ずつ丁寧に洗った。ぞくぞくとしたものが背中を上ってきて、ポルナレフは思わず身震いする。スポンジが指の間の薄い皮膚を撫でる度、足が攣りそうなほど変に力が入った。

「なあアヴドゥル!もういい!いいって!」
「だめだ まだこっちの足も残ってるだろう?」

じっとしていろ、と言うなり、アヴドゥルがもう片方の足首を掴んだ。身を捩って逃げ出そうとしても、アヴドゥルはそれを許さない。顔を引き攣らせるポルナレフとは対照的に、アヴドゥルは鼻歌交じりで足の指に泡を塗りこめていく。鳥肌が立ちそうな感触の中に、妙な快感が混ざって、足の甲が反り返った。ぬるぬるした指同士が擦れ合い、絡んだ泡はますます細かくなる。洗い終わるまで、アヴドゥルは落ち着きなく動くポルナレフの足を興味深げに眺めていた。

洗い終わると、湯で泡を流し、アヴドゥルは先に浴室の外へ出た。タオルを持って戻ってくると、ポルナレフの頭から順に身体を拭いていく。ポルナレフが風呂場の籠に入れていた下着をつけて寝巻きのボタンを留める間も、アヴドゥルは髪を拭いてくれた。

「もういいか?」
「ん」

アヴドゥルの指が手櫛で髪を整える。されるがままになりながら、ポルナレフは自分がまだ小さかった頃のことをぼんやりと思い出していた。幼い頃、ポルナレフはシャンプーが嫌いだったが、風呂上りに髪を拭いてもらうのは好きだった。アヴドゥルの手は母親のものとは比べ物にならないほど大きいが、同じ位優しい。

アヴドゥルは自分も服を着ると、今度はポルナレフをリビングのソファーに座らせた。ポルナレフは置いてあったクッションを抱きしめて、大人しくソファーの上に蹲る。アヴドゥルはドライヤーを持ってその隣に座った。

「今日はほんとになんでもしてくれるのな」
「まあな 治るまでだぞ」

ケチ、と言うと、アヴドゥルが軽くポルナレフの髪を引っ張る。

「そういや、夕飯は?」
「もう作った 髪を乾かしたら準備しよう」
「メルシー」

ポルナレフはクッションに顔を埋めたまま目を閉じて、アヴドゥルの指が吹き付ける温かい風の合間に、自分の髪を梳くのを感じていた。眠いわけではないが、なんとなく頭がぼうっとする。

「これ、いつもしてくれたらいいのに」
「それはできない相談だ」

言葉こそ冷たいが、アヴドゥルの手つきは柔らかいままだ。声も穏やかに凪いでいる。

「アヴドゥルがこういうの上手いって知らなかったな」
「他人の世話には慣れている」
「なんで?」
「昔から兄弟以外でも近所の子供の面倒を見させられたものだ」

そういう土地で育ったからな。
ポルナレフはそれを聞いて、子供のアヴドゥルがもっと小さな子供をあやしているところを想像した。随分しっくりくる光景だ。

「お前も面倒見は良い方だろう」
「そうか?」

ポルナレフは首を捻る。確かに自分は兄だが、妹以外に対して面倒見が良いと言えるだろうか?

「旅の間も花京院や承太郎とよくつるんでいたじゃあないか」
「まあそうだけどよ・・・」

年齢が近いこともあって、若者2人とはよく絡んでいたが、ポルナレフから見ても、落ち着き具合はどちらかと言えば花京院や承太郎の方が上のように思えた。

「日本に帰るとき、二人ともお前に世話になったと言っていたぞ」

社交辞令だろ、とポルナレフが返すと、アヴドゥルは首を振る。
何かと落ち込みがちな雰囲気を明るくしてくれたことや、異国の地で旅慣れたポルナレフに助けられたこと。旅の間車の運転をしてくれたことや、度々気晴らしに連れ出してくれたこと。本当に感謝している、と二人はアヴドゥルに言い残して、日本行きの飛行機に乗り込んでいった。

「知らなかった」
「お前がいない時に言ってたからな」
「いつか二人ともフランスに来たらいいのに フランスなら俺も案内できるし・・・家に泊めてやったら、ホテル代浮くだろうし」
「そうだな」
「あと俺も日本に行ってみたい」
「一人で行くのか?」
「まさか!行くだろ?」
「ああ お前が二人に迷惑を掛けないように見張っている人間が必要だからな」

ポルナレフはアヴドゥルを肘で小突いた。アヴドゥルは笑っている。
いつにしようか。二人とも学生だから、次の夏?
ポルナレフはクッションから顔を上げて壁のカレンダーを眺めた。予定を立てて、明日は二人に手紙を書こう。ポルナレフは急に浮足立った気持ちを抑えきれず、ソファーに乗せた足をもぞもぞと擦り合わせた。どうしてこんな楽しいことを、すぐに思いつかなかったのだろうか。

「よし、もういいだろう」

食事にしよう。
アヴドゥルはドライヤーのスイッチを切ってコンセントを抜いた。ポルナレフは立ち上がったアヴドゥルの後ろについてキッチンへ行こうとしたが、アヴドゥルは座っていろと言って聞かなかった。

「別に平気だって 熱があるとかじゃねえし なんかよくなってきた気がする」
「だめだ 普通病人にそんなことさせないだろう?先にテーブルへ行って座っていろ すぐにできる」

頑固な恋人は言い出したらてこでも動かない。ポルナレフは仕方なくいつもの席へ座って、アヴドゥルが目の前でせわしなく夕食の配膳をするのを、落ち着かない気持ちで眺めた。
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テーマ:ジョジョの奇妙な冒険
ジャンル:アニメ・コミック

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海野ヒレ

Author:海野ヒレ
生き物大好き:海野ヒレ

pixiv: http://pixiv.me/umino-hire

twitter: https://twitter.com/umino_hire

身分:腐海の底で汚泥を啜る大学生。これでも医学生よ!

誕生日:8/4 吉田松陰先生と一緒(旧暦)

血液型:AB型

好きなゲーム:一生不動の一位はサガフロンティア2。異論は認める。

好きな漫画:ほんと色々。オリジナルBL、擬人化、アンソロも読みますモグモグおいしいおかわり!百合も逝ける。でも大まかに言うとギャグは大体好きみたいよ。

属性:自然発生型腐女子。小説メイン、イラスト少々にて活動中。拍手、コメントを貰うと喜びにくるいもだえるのだ。

特技:マイナーなジャンル・キャラ・CPばかりに熱烈な愛を送る。時々切ない。

好きなものごっちゃで詳しく:銀魂、サガフロ2、ダンガンロンパ、ギャグマンガ日和、+チック姉さん、ジョジョの奇妙な冒険(3部)、クロノクロス、ジルオール、ドリフターズ、モノノ怪、さらいや五葉、魔法少女まどか☆マギカ、モンハン、討鬼伝、アサシンクリード、フロンティアゲート、牧場物語、聖剣伝説LoM、FFXなど

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