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  • 優しくしろとは言わないが(アヴドゥル×ポルナレフ 3部後 アヴドゥル生還ルート)

    category:JOJO二次創作小説

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こんにちは。


今回はアヴドゥル×ポルナレフで、エジプト大旅行から生還したアヴドゥルがポルナレフとフランスで一緒に住んでます。
アヴドゥルとポルナレフが、初めての夜のことを思い出してあれこれ考えちゃうお話。アヴドゥルさんだったら痛いことよりも快楽責めにしそうで逆に怖いわ。若干R18描写入りますのでご注意を。


いつも通り小説は追記に格納↓
優しくしろとは言わないが





「こんなことされて、喜ぶような奴いるのかよ」

ポルナレフはソファーに寝そべり、隣に座って本を読むアヴドゥルの膝へ頭を乗せている。別段興味がある訳でもないが、他に見る物もないので垂れ流している再放送の映画に、ポルナレフはしきりと茶々を入れた。

アヴドゥルは多分知っている。分かっていて、無視しているのだ。自分が訳もなく騒ぐのは、大抵の場合、構って欲しくて気を引きたいからだということを。
ポルナレフはアヴドゥルをちらりと見上げたが、アヴドゥルは少しもこちらを見ることなく読書に没頭していた。先ほどから不自然なほど顔を動かさずに本のページを捲っている。アヴドゥルは決して話を聞いていない訳ではない。ポルナレフの相手をするのを面倒臭がって、何も反応すまいとしているだけだ。
こうなったらほとんど我慢比べのようなもので、ポルナレフの煩さにアヴドゥルが耐えかねて返事をするか、ポルナレフが構ってくれないアヴドゥルに拗ねて黙り込むかのどちらかである。

―――今日はどちらだろうか。
ポルナレフは映画を見ながら、まだ負けるつもりはないと一人勝手に喋り続ける。映画の中の男がヒロインにこっぴどく振られたところで、番組はCMに切り替わった。

「俺の方が絶対もっと上手く誘えるのに」

アヴドゥルはその言葉にピクリとも動かず、もちろん返事もしない。ポルナレフは枕代わりに頭を乗せているアヴドゥルの腿を撫でた。硬い筋肉質な足は、女のそれとは似ても似つかないのに、これでなければもうしっくりこなくなっている。

ポルナレフはふと考えた。
アヴドゥルがもし女だったとしたら、自分のやり方で落とすことができただろうか?今の関係からすると、自分が女だったらと考える方が自然なのだが、それはまあ、それとして。アヴドゥルが女で、俺が男だったら・・・・。
経験から言って、女の子は優しくしてくれるだけの男には靡かない。少々粗暴ともいえる扱いをされたとしても、本当に自分が求める相手ならば、彼女たちは自ら近寄っていくのだ。承太郎が良い例だ。傷つけても構わないぐらい乱暴に扱っても、彼女たちは持って生まれたしなやかさでそれを受け流していく。女という性はか弱いようでいて、意外と強かに出来ているらしい。身体だけじゃなくて、心も。アヴドゥルはどうだろう。自分がどんな風に振る舞っても、一緒にいたいと思ってくれるだろうか?

「アヴドゥルって、女が好きだったんだよな?」
「なんだ、いきなり」

アヴドゥルは本を伏せて、テーブルの上のコーヒーを取った。一口飲んで、またカップをテーブルの上に戻す。
読書に戻らないのは、アヴドゥルが折れた証拠だ。ポルナレフは内心舌を出して、アヴドゥルの腿に頬を摺り寄せる。ついでにリモコンに手を伸ばし、いい加減飽き飽きしていたテレビの電源を落とした。

「だって俺以外の男と付き合ったことないだろ?」
「ないな」
「女と付き合ったことは?」
「ある」
「何人ぐらい?」

ポルナレフはソファーに起き上がって、アヴドゥルの顔を覗き込む。アヴドゥルは明らかに不愉快な様子で、好奇心に輝くポルナレフの顔をうるさそうに手で払った。

「何人だっていいだろう。昔のことだ」
「アヴドゥルが何人と付き合ってても、俺そういうの気にしねーからさ。教えろよ」
「そういって後でいつも不機嫌になるのは誰だ―――自分で自分を不幸にして何が面白い」
「なんだよ、教えてくれたっていいだろ!」
「そんなことを知ってどうする」
「別にどうもしねえけど」
「つまり、ただの好奇心か」

女みたいな奴だな、と言ってアヴドゥルは顔を顰めた。確かにこの世には知らない方が良い事もある。でも恋人のことはなんだって知っておきたいと思うのは間違っているのだろうか?他人の色恋に口を出すなと言われるかもしれないが、そもそも自分とアヴドゥルはもはや『他人』という括りに収まるような関係でもあるまい。旅の仲間として過ごすだけの頃ならともかく、今更隠し事をされるのはポルナレフとてあまり良い気がしない。

「何お前、疚しいことでもあんの?」
「なんだと?」
「俺に言えねーようなことしてたのかって聞いてんだよ。ものすごい遊んでたとか、とんでもないのに手を出したとか?」
「・・・卑怯な言い方だな。お前らしくもない」
「かもな。でも俺に言えないような秘密を作るってのは、同じぐらい卑怯だぜ」

少なくとも俺はそう思ってる。俺のこと、信じてないのか?
ポルナレフの挑発じみた口ぶりに、アヴドゥルは呆れたような顔で溜息を吐いた。

「ならば私からも聞かせて貰おう」

アヴドゥルの顔がぐっと近くなる。ほとんど鼻先が触れ合うような距離だ。アヴドゥルの目が久々に穏やかならぬ光を帯びていた。熱くなりやすい質なのは旅をした頃と変わっていないらしい。

「お前は男である私に組み敷かれて、何も思わないのか?」

ポルナレフは咄嗟に答えが出てこなかった。ぱちぱちと目を瞬かせて、アヴドゥルの黒い瞳を見つめる。

「別に、何も」
「本当に?」
「うーん、最初は何も考えてなかったって方が正しいのか。いざそういう段になったら、色々考えたりもしたけどよ」
「・・・意外だな。お前はプライドが高いところがあるから、気にしているのかと思っていたが」
「好きな奴と繋がるのにプライドもクソもねーだろ」

それに、こっちの方が身体に馴染んだっていうか。
ポルナレフの言葉に、アヴドゥルはなんともいえない顔で黙り込んでしまった。

ポルナレフとて最初から望んでこの立場になった訳ではない。
多分自分の方が受け入れる側なのだろうという曖昧な理由から始まって、なし崩しにそこへ落ち着いているのだ。何も考えていなかったと言われればそうなのだが、いざ、という時になって初めてポルナレフは思い至った。身体を開かれる恐怖とか、羞恥とか、男としてのプライドとか。そこへ思考が辿り着く前に、アヴドゥルと繋がりたいという思いばかりが目についていた。
もし先に気づいていたら、ポルナレフは何としても今のアヴドゥルの立場を手に入れようと躍起になっていたかもしれない。

「正直ちょっとしんどかった。でもまあ、要は慣れだよな」

身体を繋げることだって、初めの頃は痛いばかりで、こんなに苦しいならもう投げ出してしまいたいと思ったこともある。最中だってもちろん辛いが、終わった後も全身が怠くて、翌朝になると腰から尻にかけての鈍痛に大いに悩まされた。
だがアヴドゥルを手放すことを考えると、今度はポルナレフの心の方が悲鳴をあげた。心を守れば、もちろん身体は夜毎引き裂かれるような痛みに晒される。しかし何よりも、旅を終えた後、一人でこの家に住むことなど考えられなかったのだ。

「見てる方だって辛かった」
「へ?」
「恋人が自分のせいで苦しんでいる姿を見たいと思う趣味は、私にはない」
「そらまあ・・・そうだろうけど」

ポルナレフはアヴドゥルの言葉に首を捻る。自分がどれだけ痛みに喚いても、身体を引き攣らせても、挙句の果てには意識を失いかけた時でさえ、休みはすれどアヴドゥルは決して行為を途中でやめることはなかった。それなのに、アヴドゥルが自分の姿を見て心を痛めていたということが、ポルナレフには俄かに信じ難かったのだ。

「・・・俺、女だったらアヴドゥルと付き合ったかなあ」
「何を言い出すかと思えば」
「俺がどんだけ痛がったって、絶対やめないくせに」

ポルナレフの言葉に、アヴドゥルは眉を吊り上げてポルナレフを見下ろした。

「だってお前、やめたら怒るだろう」
「怒る?俺が?」
「人のことを散々怒鳴っておいて覚えてないのか」
「・・・そんなことあったか?」
「あった」

忘れたのか、とアヴドゥルはポルナレフの頬をつねった。

「エジプトで―――初めての時だ」

ポルナレフはおぼろげにその時のことを思い出した。
初めて繋がったとき、ポルナレフは痛みと圧迫感で声も出せずにシーツを握りしめた。入って来た質量だけ内臓が上や横に押しやられて、口から出て来るかと思ったほどだ。慎重に細い息をしながら、目の端から勝手に滲み出てきた涙を拭うと、アヴドゥルは珍しくうろたえて一度挿し込んだものを引き抜こうとした。確かに、そのとき咄嗟に大声を出して引き留めた・・・ような気もする。

「思い出したか?」
「んー、なんとなく・・・」

アヴドゥルはじろりと黒い目を動かして、横目でポルナレフを睨んだ。

「あの夜お前がなんて言ったか、教えてやろう」

ポルナレフは神妙な顔で頷き、アヴドゥルの隣に膝を抱えて座る。アヴドゥルはあの夜のことを一つ一つ思い出すように、膝の上で組んだ手を見つめた。

―――あの夜、痛々しい姿でベッドに俯せになって涙を流すポルナレフに狼狽し、アヴドゥルはポルナレフに挿し込みかけたものを引き抜こうとした。

「抜くな!」

いきなり隣の部屋にまで聞こえるんじゃないかと思うような声で怒鳴りつけられたアヴドゥルは、思わず動きを止める。

「いいかアヴドゥル、これから俺がもし――もし、やめろとか痛いとか、なんか言っても無視しろ」
「なんだと?」

アヴドゥルは目を剥いた。これだけ苦痛に満ちた顔をして脂汗を流しているのに、よくそんなことが言えるものだ。自分のせいで恋人が苦しむのを見ていろというのか。

「いいから、早く・・・!」

続けてくれという恋人の言葉を裏切ることもできず、かと言ってこれ以上身体を傷つけることもできない。文字通り抜き差しならぬ状態になったアヴドゥルは逡巡の末、遂にゆっくりと前に進み、ポルナレフと繋がることを選んだ。後はお互い本能の促すままに事を終えたのか、当のアヴドゥルも記憶が曖昧である。とにかく、その夜はなんとか最後まで遂げることができたらしい、という事実だけが翌朝の感覚に残っていた。

「・・・ここまで言ってもまだ思い出せないようだな」

ポルナレフが話を聞いてもまだ腑に落ちないという顔をすると、アヴドゥルは首を振ってこめかみを押さえた。

「しょうがねーだろ、あの時は俺だって必死だったんだからな!」

実際ポルナレフはあの時体験したことないような激しい感覚の波を受け止めるのに手一杯で、他のことになど構っていられなかった。今でさえ少し苦しいぐらいなのだ。自分が何を言っているのか、考えている余裕もなかっただろう。

「じゃあつまり・・・お前は俺がその時言ったことを、今の今まで馬鹿正直に守ってたのか?」
「馬鹿というのは余計だが、まあそういうことになるな。当のお前でさえ覚えていなかったようなことを、わざわざ律儀に実行していたわけだ」

アヴドゥルは憮然としている。

「・・・悪かったって」

ポルナレフは膝を抱えたまま、アヴドゥルの肩に凭れかかって猫のように頬を摺り寄せた。アヴドゥルは片眉を上げて、少し意地の悪そうな顔でポルナレフを見下ろす。

「私はお前の希望を叶えてやろうと苦労していたというのに・・・埋め合わせはないのか?」
「するする、何でもする」
「本当だな?ならもう私の過去について、何でも聞きたがるのはやめろ」
「・・・分かった」

ポルナレフが渋々頷くと、アヴドゥルは小さく微笑んでポルナレフの耳を擽った。肩をすくめて逃げ出そうとすると、アヴドゥルは腕でしっかりとポルナレフを抱え込んでしまう。

「それからもう一つ」
「まだあんのかよ?」
「今日からは私の好きなようにさせてもらう」
「はァ?・・・それ、ベッドの話?」
「そうだ」

アヴドゥルはどことなく色を匂わせる動きでポルナレフの首筋を撫でる。ぞくぞくしたものが背中を這い上がってきて、ポルナレフは身震いした。

「な、なあ・・・アヴドゥルのやり方って、どんなの?」
「すぐに分かる」

アヴドゥルの笑みに圧倒されて、ポルナレフは顔を強張らせる。まあ今までがアレだった分、そこまで酷いことにはならないだろう。自分も並大抵のことならば耐えられる・・・はずだ。それでもちょっと、不安になってしまう。

「あー・・・アヴドゥル?優しくしろって言うわけじゃあねーけど・・・その・・・」
「ん?」
「あんまり酷いのは・・・」

酷くしないで、なんてまるで生娘のような台詞だ。自分でも情けないと思うが、今のポルナレフは縋るようにアヴドゥルの腕を掴んでいた。

「そんな顔をするな」

アヴドゥルは破顔してポルナレフの肩を叩く。

「案ずるより産むがやすし、というだろう。誓ってお前が痛がるようなことはしない。それにきっと、お前ならすぐに慣れる」

妙に含みのある言い方だ。アヴドゥルはポルナレフの目尻に二つ三つ、軽いキスを散らして立ち上がった。ポルナレフも慌ててソファーから腰を上げる。

「これからは、二人で楽しめばいいだけの話だ」

もうお互い、我慢することは何もないのだ。

「・・・ま、それもそーだな」

矛盾しているようだが、ほんの少し、期待してしまっている自分もいる。アヴドゥルのやり方ってどんなのだろう。初めて体験することにどきどきするのは、女も男も同じじゃあないか?

「ある意味、お前も私も、これが『初めて』だからな。こういう気遣いも必要か?」

アヴドゥルはにやりと笑みを浮かべて、貴婦人をエスコートする紳士のような仕草でポルナレフの手を恭しく取り上げる。
返事をする代わりに頬へ一つ口づけを落とすと、ポルナレフは応えるようにアヴドゥルの手をそっと握り返した。


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海野ヒレ

Author:海野ヒレ
生き物大好き:海野ヒレ

pixiv: http://pixiv.me/umino-hire

twitter: https://twitter.com/umino_hire

身分:腐海の底で汚泥を啜る大学生。これでも医学生よ!

誕生日:8/4 吉田松陰先生と一緒(旧暦)

血液型:AB型

好きなゲーム:一生不動の一位はサガフロンティア2。異論は認める。

好きな漫画:ほんと色々。オリジナルBL、擬人化、アンソロも読みますモグモグおいしいおかわり!百合も逝ける。でも大まかに言うとギャグは大体好きみたいよ。

属性:自然発生型腐女子。小説メイン、イラスト少々にて活動中。拍手、コメントを貰うと喜びにくるいもだえるのだ。

特技:マイナーなジャンル・キャラ・CPばかりに熱烈な愛を送る。時々切ない。

好きなものごっちゃで詳しく:銀魂、サガフロ2、ダンガンロンパ、ギャグマンガ日和、+チック姉さん、ジョジョの奇妙な冒険(3部)、クロノクロス、ジルオール、ドリフターズ、モノノ怪、さらいや五葉、魔法少女まどか☆マギカ、モンハン、討鬼伝、アサシンクリード、フロンティアゲート、牧場物語、聖剣伝説LoM、FFXなど

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