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  • すききらい(アヴドゥル×ポルナレフ? ギャグっぽい 付き合う前ぐらい 3部)

    category:JOJO二次創作小説

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こんにちは。

相変わらずジョジョ熱冷めません。3部大好き!

アヴポル承花が特に好きなんですが、この前は承花を書いたので、今度はアヴポルを・・・。悲しい話もたまに読み書きしたくなりますが、やはり基本は甘いの楽しいのが好きです。

食べ物の好き嫌いみたいな地味なことで内輪揉めしてるメンバーとかすごい日常っぽくていいなあ!ということで、そんな感じの話にしました。アヴドゥルとポルナレフ以外にも他メンバー出てきます。花京院多目か?

っていうか殆どカップリング要素ないっていうか、掛け算より足し算に近いような、まだ付き合ってない頃のようなお話。アヴドゥルおせっかい焼きだからこれぐらい普通にしちゃうかもなっていう程度。


小説は追記に格納!↓
すききらい




昼食に入った店で、ポルナレフはパスタを頼んだ。
しばらく談笑をしたり、午後の予定を確認したりするうちに各々の頼んだ料理が揃い始め、待ち望んだパスタもテーブルに並べられる。しかしその皿を見た途端、ポルナレフは目を剥いた。運ばれてきたのが注文と違うパスタだったことも、それはそれで問題なのだが、もっと気に入らないのは麺に嫌というほど絡んだ得体の知れない緑の植物だった。前日の夕食で同じものが入った料理をうっかり食べてしまって以来、ポルナレフの敏感で繊細な舌(と本人は主張している)には、そのおそろしくエグい味が刻み込まれている。

「どうした、ポルナレフ」

硬直したポルナレフを心配したのか、ジョセフが声を掛けるが、ポルナレフは黙ったまま目の前の皿を凝視している。その間にジョセフはテーブルを見回し、全員の皿が揃ったのを確認した。

「では皆揃ったな それでは―――」
「待った!!」

全員の顔が一斉にポルナレフに向けられる。その視線にややたじろぎながらも、ポルナレフは気を取り直してこの非常事態を何とか回避すべく、握った拳をテーブルに叩きつけた。

「これ、俺頼んでない!」

一面緑色のパスタを指さし、力の限り主張する。しばし沈黙が流れた。
やがて花京院が小さく噴き出したのを皮切りに、テーブルの面々は各々の反応を示す。アヴドゥルの深い溜息と、承太郎のやれやれだぜという呟きが見事に重なっていた。

「でも、ポルナレフはパスタを頼んでいたじゃないか」
「俺はトマトのを頼んだんだ!」

まだうっすらと笑みを浮かべている花京院に噛みつくような勢いで食って掛かるポルナレフを、ジョセフがまあまあと諌める。

「じゃが、もう頼みなおしている時間はないぞ」
「そ、そんな!」
「ポルナレフを待っていたらみんなの料理が冷めてしまいますよ」
「それもそうじゃな」
「おい花京院、」
「俺ももう待てないぜ」
「承太郎まで!ちょ、ちょっと待てって、」

ポルナレフは縋るように、メニューへ手を伸ばした。が、その手はアヴドゥルに叩き落とされた上、メニューも手の届かないところへ没収される。隣に座ったアヴドゥルの目が、ポルナレフに諦めろと促していた。

「ポルナレフ、気の毒じゃが」

これ以上皆を待たせるのも忍びないのでな、と言った時には、ジョセフはもうすでに自分の肉を切り分けはじめていた。

他のメンバーが食事を始めても、ポルナレフはしばらくの間じっと皿を見つめていた。
それから意を決したように、フォークを使って一枚ずつ、麺に絡みついた葉のかけらを剥がしては皿の隅へ追いやる。茹でたホウレンソウのように萎びた葉は簡単に取れるが、葉からしみ出したような緑色のソースは麺にたっぷりと絡まっていた。一体どんな味がするというのだろう。これはパスタに対する冒涜だ。ポルナレフは身震いして、緑に染まった小麦の麺を憎々しげに睨んだ。

「行儀が悪いぞ」

話しかけられたことは分かったが、ポルナレフはアヴドゥルに返事をしなかった。川底から砂金を探すゴールドハンターもかくやという注意深さで、ポルナレフは小さな緑の葉を探す。少しでも口に入る量を減らす為に必死なのだ。

「それに、料理が冷めるだろう」
「うるせえなあーっ!俺は今真剣なんだぜ! ジャマしないでくれよな」
「そんなに嫌なのか」

嫌に決まってるだろ!
ポルナレフは一旦作業の手を止めて、声高に主張する。

「俺はフランス人だ!!」
「そんなことは知っている」

それとこれとどういう関係があるんだ。アヴドゥルはすました顔で自分の皿から白身魚を切り分けて口に入れた。ポルナレフは宙を泳ぐ白身魚の切り身を羨望にまみれた目で追ったが、それが男の口に消えると夢から覚めたようにフォークを握りなおした。

「フランスは美食の国なんだぞ!俺の舌は繊細なんだ!」

こんなもん食えるか!とポルナレフは緑の葉をつつき回す。
ポルナレフは美食の国に生まれたことを誇りに思っていたし、実際に他の面々よりほんの少し食べ物にうるさいところがあった。だが大抵の食べ物は許容範囲内として腹の中におさめていたし、異国の料理ともなれば、それを考慮する程度の心の広さも持っている。それにしたって、これはひどすぎるぜ!とポルナレフは水をあおった。

「繊細なのは分かった」

だが、いい加減もう皆食べ終わっているから早くしろ。そういわれて初めてポルナレフは自分以外の皿が空になっていることに気づいた。

「ちくしょう!もういい!!」

自棄になって緑のパスタをフォークで山盛り巻き取り、口に入れては水で流し込む。涙が出るほどの苦みとえぐ味が口の中で暴れている。舌が痺れそうだ。

結局水を5杯も飲んで食べ終わった後も、舌に残る味はしばらく消えず、ポルナレフは午後中ずっと憂鬱な顔で車のハンドルを握る嵌めになった。

その夜、ポルナレフはホテルに着いても荷物を放り出したまま、言葉少なにベッドにうずくまっていた。同室のアヴドゥルと花京院は荷物を整理しながらしばらく談笑していたものの、いつもホテルに着くなりあれこれと騒がしい筈のポルナレフが、今日に限って大人しいことを不思議に思ったのか、顔を見合わせて首を捻る。

「おい、ポルナレフ どうしたんだ いつもならお前が一番騒がしい筈だろう」
「まだ昼のことを根に持っているのかい?」
「・・・腹が痛い」
「なんだって?」
「腹が痛いんだよ!何度も言わせんな!」

ポルナレフは青い顔で唸り、ベッドの上で縮こまったまま脂汗を流している。花京院も流石に気の毒に思ったのか、ジョースターさんに薬を貰ってきてやろうか、と申し出たが、ポルナレフは首を振った。

「絶対あの緑のやつのせいだ!」
「・・・それはどうかな」
「いや、絶対そうだ!あの緑が悪いんだ!あいつのせいで、俺の腹は」

ポルナレフがベッドに倒れ込んでシーツに顔を押し付けたせいで、残りの言葉はマットに吸いこまれて聞こえなかった。アヴドゥルはポルナレフのその様子に、何か言いた気な顔をしていたが、アヴドゥルが口を開く前に、横から花京院が訳知り顔で口を挟んだ。

「どちらかというと、水じゃないかな 飲み過ぎたんだろう」
「・・・私もそう思っていたところだ」
「うるせえ!緑のせいなんだよ!俺には分かる!」

すっかり拗ねてしまって、ポルナレフはベッドにうつ伏せで寝転んだまま、思いつく限りの悪態を吐く。花京院はお手上げだというようにアヴドゥルを振り返って肩をすくめると、一応ジョースターさんに報告した方が良さそうですね、と言って部屋を出て行った。体調不良者が出た場合は、ジョセフに連絡するように取りきめられてる。
別室のジョセフと承太郎のところへ行く花京院の足音が聞こえなくなると、アヴドゥルはポルナレフに近寄った。ポルナレフはまだ腹を押さえて唸っている。アヴドゥルはうつ伏せのポルナレフの肩を押して体をひっくり返した。

「なんだよ」
「まだ痛いのか」
「ああ」
「馬鹿だな、あんな自棄を起こすからだ」

誰のせいだ!
ポルナレフは起き上がってアヴドゥルに食って掛かろうとしたが、途端に腹痛の波が大きくなってそんな気持ちもひしゃげてしまった。鳥肌が立って不快な寒気までする。前かがみに丸まって、ひたすら波が去るのを待つ。
アヴドゥルはやれやれと誰かの口癖のように呟いて、大きな手でポルナレフの背中をさすった。

この過酷な旅の中で、食事は数少ない楽しみの中でも大きなウェイトを占める。ここでストレスを溜めていては、体が持たないだろう。

「では、こうしよう」

災難に苦しむ姿をよほど気の毒に思ったのか、アヴドゥルは落ち着いたポルナレフをベッドにもう一度寝かせてから、一つの提案をした。

翌日の昼食。
席に自分の料理が運ばれてくると、ポルナレフはしばらくの間、恐るべき注意力と集中力でその料理を物色した。もちろん刺客による毒の心配などをしているわけではない。単に、自分の嫌いな食べ物が入っていないか確認しているだけなのである。

そしてポルナレフは食事が始まるなり、自分の皿に入っていた小さな赤い実を、隣のアヴドゥルの皿に素早く投げ込んだ。それを見ていた花京院が、あっと声を上げる。

「ポルナレフ!今、何をしたんだ」
「お前には関係ねーだろ!」
「私が許可したんだ また腹を壊されても困るしな」

アヴドゥル自身にそう言われて、花京院は腑に落ちない顔で自分の皿に目を戻した。

それ以来、ポルナレフの嫌いな物を食べるのはアヴドゥルの役目というのが仲間の中で定着した。
初めの頃は、ポルナレフが何かの儀式のように、触れもせず(というのも全員の料理が揃うまで食事は始められないからだ)外側から熱心に料理を眺め、その奥の奥まで見透かそうとせん勢いで皿を回しているのを、仲間たちは呆れた顔で眺めていたが、今ではすっかり慣れたのか、ポルナレフも食べている途中に嫌いな物を見つけては、その都度アヴドゥルの皿に投げ込むようになっている。
それをまた複雑な気持ちで他のメンバーは見守っているのだが、当の本人たちは、そんなことは知る由もないのであった。
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テーマ:ジョジョの奇妙な冒険
ジャンル:アニメ・コミック

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海野ヒレ

Author:海野ヒレ
生き物大好き:海野ヒレ

pixiv: http://pixiv.me/umino-hire

twitter: https://twitter.com/umino_hire

身分:腐海の底で汚泥を啜る大学生。これでも医学生よ!

誕生日:8/4 吉田松陰先生と一緒(旧暦)

血液型:AB型

好きなゲーム:一生不動の一位はサガフロンティア2。異論は認める。

好きな漫画:ほんと色々。オリジナルBL、擬人化、アンソロも読みますモグモグおいしいおかわり!百合も逝ける。でも大まかに言うとギャグは大体好きみたいよ。

属性:自然発生型腐女子。小説メイン、イラスト少々にて活動中。拍手、コメントを貰うと喜びにくるいもだえるのだ。

特技:マイナーなジャンル・キャラ・CPばかりに熱烈な愛を送る。時々切ない。

好きなものごっちゃで詳しく:銀魂、サガフロ2、ダンガンロンパ、ギャグマンガ日和、+チック姉さん、ジョジョの奇妙な冒険(3部)、クロノクロス、ジルオール、ドリフターズ、モノノ怪、さらいや五葉、魔法少女まどか☆マギカ、モンハン、討鬼伝、アサシンクリード、フロンティアゲート、牧場物語、聖剣伝説LoM、FFXなど

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