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  • カーテンリング(不倫承太郎×生存花京院 ちょい暗い すれ違い?)

    category:JOJO二次創作小説

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こんにちは。

お久しぶりすぎてもうやばいこのブログまじでなんであんの?っていうレベルですがいきなりジョジョ小説を更新します。

なんでよお!っていう感じですね。だって今までジョジョのジの字もなかったじゃん!!!
そうです。そうなのです。

なんでそんなジャンルの小説をいきなり更新したかって?
さあな・・・ そこんとこだがおれにもようわからん

ということでBLで結婚後承太郎×生存花京院です。なんでいきなり不倫太郎と生存院なんだよハードすぎだろっていう感じですか?感じですね?
でももう思いついちゃったもーーん てなわけで、



小説は追記に格納なんだぜ!↓
カーテンリング



時計は夜の9時すぎを指していた。
花京院はテレビを消し、読んでいた本を閉じる。そして玄関チャイムが鳴る前に、椅子から立ち上がっていた。この時間になると、外からの足音だけで十分に来客を知ることはできる。そして、それが誰であるのかも。
玄関に辿り着く前にチャイムは鳴ったが、花京院は声で応えることもせず、黙ってドアの鍵を開ける。花京院がドアノブに触る前に、ドアは向こうから開いた。

「今日は少し遅かったな、承太郎」

花京院は現われた男がその場で上着を脱ぐのを手伝った。上着は表面に水を纏って、玄関タイルに小さな水滴を散らしている。

「雨が降っていたのかい?」
「さっき降りはじめた」

そうか、それは災難だったな。花京院は応えながら上着を受け取り、玄関脇のクローゼットからハンガーを取り出す。男は礼も言わずに靴を脱ぎ、家に上がった。

「そういえば君、今日食事は?」
「もうすませた」
「シャワーは?」
「あとでいい」

今日は何時まで、と花京院はいつも聞くことができない。
男はすでに妻子と離れて独りで暮らしている。家に待つものはいない。泊まっていったとしても何の不備もないというのに、男は家族に義理立てしているつもりか、決してここで眠ることをしなかった。花京院との逢瀬がどれほど長かろうと、日が昇る前に男はこの家から消える。

花京院は一度、男とベッドに入ったまま眠ってしまったことがある。目が覚めたのはまだ明け方であったというのに、隣に男の姿はなかった。去り際のあいさつもなく消えた男がいた場所に触れても、その温もりはもう残っていなかった。夜明け前の寒さが堪えた。

「コーヒーを淹れよう」
「そうしてくれ」

コーヒーを淹れた花京院が戻ると、男はソファーに深く凭れていた。目の前にある低いテーブルに足を乗せることも無く、俯いて手を組み、どこか遠いところを見ている。
花京院は両手に持ったマグカップの1つを渡しながら、男の右隣に腰掛けた。

「おまたせ」
「悪いな」

男は受け取ったマグカップに申し訳程度に口をつけると、すぐにそれをテーブルへ置いた。

空条承太郎。
かつて命をかけて共に旅をした男。もう結婚した男。自分の手の届かないところへ行ってしまった男。生まれて初めて出会った、友人『だった』男。

花京院は顔を伏せたまま、男の膝を見つめた。

エジプトへの大旅行を終え、日本に帰って来た後、花京院と承太郎の関係は形を変えた。
花京院は承太郎に命を救われて以来、彼とは深い友情で結ばれてきたが、日本に戻ってからその感情は一つ上の段階に進んだ。紆余曲折の末、二人はこの感情が思春期にありがちな気の迷いではなく、はっきりとした情愛であることをお互いに認め、心と体を重ねることを許した。その関係は花京院が予期していたよりずっと長く続いた。

「今日はなにかあったのかい?」
「何もねえよ」
「そうか じゃあ僕の話を聞いてくれよ」

男が結婚すると言い出したときは、すぐに身を引こうと決めたのはいつだったか。花京院は思い出せない。
若き日の自分たちが身を寄せ合うように関係を結んでから、気づいたときには、ぼんやりとではあるが、いつか来る終わりを繰り返し想像していたような気がする。

「承太郎、」
「なんだ」

花京院は勤めて明るく言った。

「君は、もうこんな所へは来ない方がいいんじゃないかな」

男は驚いた顔で花京院の顔を見た。しかし、花京院が穏やかに微笑んでみせると、男は少し安堵したようにコーヒーを手に取った。

「どうしたんだ花京院 冗談なんて言うもんじゃあないぜ」

特にこんな雨の日にはな。
花京院は少し黙った後、細く息を吐いた。

「承太郎、こういう関係はお互いによくないと思う 君のためにもならないし、」
「じゃあなんだ、てめえは俺のためにもう家には来るなっていうのか」
「そうだ」

男は何も言わずにマグカップをテーブルに置いた。仕草は乱暴だったが、思いの外、音は静かだった。男は先ほどより険しい顔で花京院を見つめている。形の良い太い眉が強く寄せられていた。

「いや、違うな 僕が苦しいんだ もうこれ以上みじめな思いはしたくないと、いつも思っていたし、今もそう思っているよ」

承太郎、僕をもう手放してほしい。
男の顔がゆっくりと俯いた。何も言わない。表情も、帽子の影になって見えない。

「僕は君の奥さんの代わりにはなれないんだ 結婚することもできないし 子供を産んであげることもできない 周りの人がみんな無条件に受け入れてくれるような関係には、どうしたってなれないよ」

花京院は言いながら自分の声が震えていることに気が付いた。ひどく寒気がした。自分は果たして、今日本当にこんなことを言おうと思っていたのだろうか?それがどんな結果を招いたとしても?

「今まで言わずにいたけれど、君は少し自分勝手なんじゃないか 両方とも手に入れるなんて無理に決まってる 僕だって色々と都合があるんだ」

本当ならもうベッドに入っている時間だな、と頭の隅で花京院は思った。二人で服を脱いで、シーツの上に横たわって、怠惰に熱を擦り合わせる非生産的な行為の時間。
それが今は得体の知れない寒気に震えているなんて。

「・・・悪かった」
「よかった」

男の謝罪を別れの言葉と受け取って、花京院は肩の荷を下ろしたように小さく笑ってみせたが、寒気はおさまらなかった。暖房を入れるために、リモコンを取ろうと立ち上がる。おぼつかない足取りで窓際の空調へ近づくと、窓ガラスに映った、自分のひどく疲れた顔がこちらを見返していた。
ふいに背中が重くなる。

「承太郎!」

悲鳴のような鋭い声に、驚いたのは花京院自身だった。
男は怯むことなく、花京院を後ろからきつく抱え込んで離そうとしない。花京院は懸命に身を捩って、その腕から逃れようとした。

「やめてくれ、承太郎! 悪ふざけはよせ 頼むから、こんなこと、」

花京院は足がもつれて窓ガラスに倒れ込むように押しつけられる。大柄な男を支えきれずに崩れる寸前、咄嗟に掴んだカーテンは半分引き裂かれながら上の留め金を派手に鳴らして落ちた。
座り込んだまま、噎せるほどの息切れで眩暈を感じながら、花京院は男を見る。震えはますますひどくなっている。
膝をついた男は、花京院に手を伸ばしていた。

「花京院」
「よせ!放っておいてくれ! 僕は、」
「花京院、聞け」

花京院が振り払うように伸ばした手は、いともたやすく男に掴み取られる。気が付いたときには花京院は胸の内に抱え込まれていた。男の腕が背中に回されて身動きが取れない。

どれほどの時間が経っただろうか。花京院には、もう恐ろしいほどの時間が過ぎたように思えた。
男の手が背中を撫でている。寒気はおさまっていたが、変わりに疲労と、僅かな眠気を感じた。

「花京院、俺は、てめえをひとりにしたくなかった」

花京院は一度に目が覚めるような思いで息を呑んだ。

「どうしてそんなこと・・・」
「俺が結婚して、てめえがひとりで生きていくのを見るのが嫌だった」
「僕は君に会う前、ずっとひとりだった 今更ひとりになるのを怖れるはずないだろう」
「だからだ」

だから、嫌だった。

「承太郎・・」
「今までずっとひとりだったてめえを、同じところへ放り出すような真似はしたくなかった」

男の腕が痛いほど体に食い込んだ。男はうなだれて膝をついたまま、花京院を抱きしめている。花京院は、男の足元にカーテンリングが落ちているのを見つけた。先ほどカーテンを掴んで引っ張ったとき、その負荷に耐えられずに千切れたのだろう。

「承太郎、僕を手放すのに、君がそんなことを気に病む必要はないよ」
「俺は俺自身のためにここへ来てた 否定はしないぜ だがそれだけじゃねえ」

男の体が花京院から離れた。温められた所が外気に触れて冷えていく。男は足元のカーテンリングを拾った。

「俺はずっと、てめえに形をやれなかったことが気になってた 今も―――昔も」

ま、それも自分の為って言ったら、そうなるかもしれんがな。

終着点の見えない関係に不安を感じていたのは彼も同じだったのかもしれない、と花京院はその時気づいた。
結婚もない、子孫を残すこともない、恋人とも友人とも言えるような、ふわふわした、曖昧で不安定な関係。その関係に形を与えることが出来なかったという心残りが、彼を夜毎ここへ連れて来ていたというのか。

「手を出せ」

花京院は右手を伸ばした。馬鹿、そっちじゃねえよ、という男の声が微かに震えている。
男は花京院の突き出された左手を取ると、薬指にそっとカーテンリングを押し込んだ。二人の手は同じ位緊張して、震えていた。

「今日で最後なのに」
「ああ」
「こんなことをしたって、」
「わかってる」
「自分勝手なやつだな」
「知ってるぜ」

男は立ち上がって背を向けた。花京院は座ったまま、その背を見ていた。昔も今も、その背中はそびえるように大きく見えた。

俺は自分勝手で、欲の突っ張った男だ。だが、てめえが辛いってんならもう会わねえよ。そいつは俺のけじめだ。縛られるのが嫌なら、捨てるなりなんなり好きにしろ。

「じゃあな、花京院」

男は大股で部屋を横切って玄関へ向かい、上着を取るとドアをくぐって雨夜に消えた。もう本当に男が来ることはないだろうと花京院は分かった。知り合ったときから、そういう男だった。

花京院は左手の薬指をまじまじと見た。そこには銀色に鈍く光る、かつて惹かれあった男のけじめがある。その光がぼやけたとき、初めて花京院は自分が涙を流していることを知った。そして冷え切った体と、言いようのない胸の痛みに気づいて、それだけはせめて、あの男も同じであればいいと願った。
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テーマ:ジョジョの奇妙な冒険
ジャンル:アニメ・コミック

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海野ヒレ

Author:海野ヒレ
生き物大好き:海野ヒレ

pixiv: http://pixiv.me/umino-hire

twitter: https://twitter.com/umino_hire

身分:腐海の底で汚泥を啜る大学生。これでも医学生よ!

誕生日:8/4 吉田松陰先生と一緒(旧暦)

血液型:AB型

好きなゲーム:一生不動の一位はサガフロンティア2。異論は認める。

好きな漫画:ほんと色々。オリジナルBL、擬人化、アンソロも読みますモグモグおいしいおかわり!百合も逝ける。でも大まかに言うとギャグは大体好きみたいよ。

属性:自然発生型腐女子。小説メイン、イラスト少々にて活動中。拍手、コメントを貰うと喜びにくるいもだえるのだ。

特技:マイナーなジャンル・キャラ・CPばかりに熱烈な愛を送る。時々切ない。

好きなものごっちゃで詳しく:銀魂、サガフロ2、ダンガンロンパ、ギャグマンガ日和、+チック姉さん、ジョジョの奇妙な冒険(3部)、クロノクロス、ジルオール、ドリフターズ、モノノ怪、さらいや五葉、魔法少女まどか☆マギカ、モンハン、討鬼伝、アサシンクリード、フロンティアゲート、牧場物語、聖剣伝説LoM、FFXなど

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