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  • アヴポル2本詰め(アヴポル 3部&3部後 浮気もの含む)

    category:JOJO二次創作小説

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あけましておめでとうございます!

かなり久しぶりの更新ですね・・・。皆様にはご迷惑をお掛けしましたが、これからまた活動を再開させて頂こうと思います。

今回のお話は既にぷらいべったーの方に上げていたもの(ショートショート)を少し手直ししたものです。

①ゆめのまたゆめ
②永遠と夜

①はポルナレフに気があるかもしれないアヴドゥルさんとノンケナレフのお話。
②はフランスでポルナレフと一緒に暮らしているアヴドゥルさんが、女性と浮気をしているという設定のお話です。

浮気設定含みますので苦手な方はご注意ください。2本目につきましては、いつか長編が書けたらいいなと思っています。

リクエストについてですが、これからまた更新を再開させて頂こうと思います。肩慣らしのためショート用に頂いたお題を消化し次第、手を付けていきます。
どうぞ、これからも宜しくお願いします。
休止中に閲覧、コメント、拍手下さった方、ありがとうございました。とても励みになりました。

↓それでは本編は追記に格納!
①ゆめのまたゆめ

そんな気はしていた。
少し車道へはみ出るたび神経質なほど腕を引かれたり、食事の席でのお節介具合や、運転の後の労いだって、それこそ思い当たる節はいくらでもあったのだ。調子に乗ってちょっかいを掛け過ぎた自分が間違いだったとしか言いようがない。
相部屋の窓際に二人並んで夕日を見ている時、ポルナレフはこれもなんだか不味いなと思っていた。暮れていく橙の陽で町が染まっていく様は確かにロマンチックだったが、だからこそ、アヴドゥルが夕日と同じくらい熱を孕んだ目でこちらを見つめて来た時は本当に絶望した。

「ポルナレフ、」
「何だよ?」

ちょっとばかり裏返ってしまった声が情けないと思う間もなく、アヴドゥルの大きな手が窓枠を掴むポルナレフのそれに重ねられる。ポルナレフはぎょっとしながらも、その手を振り払う事が出来なかった。滲んだ冷や汗が背中を伝うまで、ポルナレフは息をすることも忘れてアヴドゥルの手の甲を見つめていた。

「ずっと言おうと思っていたことがあるんだ」
「ふ、ふうん・・・」

曖昧に頷いて、ごくりと喉を鳴らす。
これって・・・このシチュエーションってアレだよな。アレしかないよな。愛の告白って奴。だろ?だってこんなロマンチックな夕日を眺めながら二人きり、部屋の窓際で見つめ合ってるなんて・・・いや、厳密にいうと今は見つめ『合って』はいないが・・・とにかく、アレだ。アレしかない。

「あの・・・アヴドゥル、その話また今度にしねえか?」
「用事でもあるのか?」
「あー、うん。まあ・・・そんな感じ・・・」

ポルナレフは不自然に見えないよう祈りながら、こくこくと頷いてみせる。しかしアヴドゥルは少々眉間に皺を寄せただけで、ポルナレフの手を掴んだまま離そうとはしなかった。むしろ反対に、アヴドゥルの指はより強固な力でこちらの汗ばんだ手を握りしめてくる。ポルナレフは息だけでひっと悲鳴を上げ、全身の筋肉を強張らせた。

「そんなに時間は取らせないから、大丈夫だ」

・・・大丈夫じゃない。主に俺が。
ポルナレフは涙目になりながらぶんぶんと首を振る。それでもアヴドゥルは構う様子もなく、鼻先が触れ合う程の距離まで顔を近づけて来た。黒く輝く球面には、泣き出しそうに歪んだ自分の顔が映り込んでいる。ぐ、と腰を引き寄せられて、ポルナレフは思わず自分でも聞いたことのないような声を上げた。鼻先どころか今にも唇がぶつかりそうだ。

「ポルナレフ・・・私はお前のことが、」
「う、うわああああああ!!」

絶叫してアヴドゥルの手を振り払ったと同時に、ポルナレフははっとしてベッドへ起き上がった。全身が汗だくで、服がじっとりと濡れている。跳ねのけた布団が腿の辺りまで捲れていた。

「うるさいぞ、ポルナレフ」
「え、な・・・は?」

目の前のアヴドゥルはいつも通りの顔で隣のベッドへ腰掛けた。辺りを見回してから気づいたが、窓の外はもうすっかり暗くなっている。ポルナレフは一気に脱力して、安堵の溜息を漏らした。

「ゆ、夢か・・・」
「どうした、悪い夢でも見たのか?ひどい汗だな」
「・・・いや、別に」

なんでもない、と首を振ってポルナレフが汗を拭うと、アヴドゥルは呆れたような顔でタオルを投げ渡してくれた。良く見れば、自分はまだシャワーも浴びていないようだ。ポルナレフは舌打ちをしてベッドから抜け出すと、足元の荷物から着替えを漁る。

「夢見が悪かった時は、」
「あ?」
「その夢の内容を他の人間に話すことで、少しずつ厄を持って行ってもらえるそうだ」

ポルナレフはアヴドゥルの言葉にぎょっとして手を止めた。夢の内容を話す?今の夢を?・・・誰に?

「だからお前に話せってか?」
「そういうジンクスもあると言っているだけだ」

落ち着き払った声が背中に刺さる。言える訳がないだろう。夢の中でお前に告白されかけてました、なんて言おうものなら、今後どんな目で見られるか分からない。他の仲間にだって、そんな夢を見たと言ったら冗談にできるかどうか怪しいものだ。人の趣味に偏見を持っている訳ではないが、少なくともそういう話とは無関係に生きてきたし、これからもそうするつもりである。自分は女が好きだし、女に好かれたい。あの柔らかさと、守ってやりたくなるようなか細さこそが愛すべき対象・・・の筈だ。

「夢は願望や強い願いの表れともいうな」
「なあアヴドゥル・・・今はそういう話、やめてくれ」

潜在意識でそれを望んでいる、なんて言われたらこの部屋の窓から飛び降りてしまいそうだ。
げっそりとしたポルナレフは着替えを掴むと、よろめきながら立ち上がった。シャワーでも浴びて、夢のことなどさっさと忘れてしまおう、そうしよう。変な時間に寝ると、ろくな夢を見ないという良い勉強になった。

「それとポルナレフ、」
「だァーーーッ!今度は何だよ!!」

人がようやく頭を切り替えた途端話しかけてくる同室者に、ポルナレフはイライラと頭を掻き毟る。

「夢の話じゃあない。個人的に・・・ずっと言おうと思っていたことがあるんだが」
「はあ?」

アヴドゥルはいきなり改まった態度でベッドから立ち上がった。大股にポルナレフの方へ近づいて来たかと思うと、ぐっと肩を掴んで顔を覗き込んでくる。
視界いっぱいに広がるアヴドゥルの顔に、ポルナレフはぐっと息を詰めて硬直した。凄まじいまでのデジャヴを感じる。何だか、どこかで見たことがあるような展開だ。ポルナレフの脳内で危険信号が赤々と点滅した。

「あー、っと・・・アヴドゥル?その話、シャワー浴びてからにしねえ・・・?」
「大丈夫だ、それほど時間を取らせるつもりはない」
「ああ、そう・・・」

最早既視感どころの騒ぎではない。・・・これは夢だ。夢の続きだ。全く、手が込んでいやがるぜ。きっとまた、すぐに目が覚めるぞ。起きたらいつも通りのアヴドゥルがいて、自分はベッドに横たわっている。そうだ、そうに違いない。

「ポルナレフ」
「あ・・・う・・・・・・」

ああ、神様!ポルナレフは心の中で必死に手を合わせて祈った。アヴドゥルに冗談で抱き着いたりしたことも、寝てる間に唇へ触ってみたことも、悪ふざけで朝食のクラッカーを口渡ししたことも、全部全部謝りますから・・・神様、どうかお許し下さい!

「私はずっとお前のことが、」

現実はいつだって非情である。
ポルナレフの手からどさどさと着替えが零れ落ちた。アヴドゥルの熱い息が頬を掠める。ポルナレフはぎゅっと目を閉じると、来るべき審判に備えて思い切り歯を喰いしばった。



②永遠と夜

アヴドゥルが浮気をしている。
もう三ヶ月も前から知っていることだった。それでも知らないふりをしてこられたのは、アヴドゥルがその浮気の証拠を何一つ家へ持ち込まないでいてくれたおかげだった。小さな口紅の痕、どちらのものでもない髪の毛、知らないシャンプーの匂いさえ、アヴドゥルは二人の家へ持ち帰ることはなかった。むしろポルナレフに対しては以前よりずっと優しかったし、大抵の我儘には付き合ってくれた。それほどまでにアヴドゥルは用心深く、相手の女を愛していた。

だからきっと、アヴドゥルはこのことを知らないのだろう。
ポルナレフは震える指でテーブルの上の手紙を摘まみ上げる。―――早起きなんかするんじゃなかった。今朝の新聞と一緒に郵便受けへ詰め込まれていた、赤い封筒が目の奥でチカチカと光る。アヴドゥルの宛名が書かれた封筒には切手が貼られていない。それが何を意味するのか、分からないはずはなかった。この手紙は直接、郵便受けに入れられたのだ。手紙をよこした人間は、アヴドゥルの―――アヴドゥルと自分の家を知っている。その先のことは考えたくもない。

幸いと言うべきか、手紙には封がされていなかった。ポルナレフは素早く寝室へ続く階段へ視線を走らせる。まだアヴドゥルが起きて来る気配はない。
一瞬だけ躊躇して、ポルナレフは封筒の中から便箋を取り出した。白い便箋がたったの一枚。香水でも吹きかけてあるのか、濃い女の匂いが肌に纏わりつく。二つ折りの紙を開くと、そこには濃紺のインクで靡くような文字が書きつけられていた。フランス語だ。さっと目が滑って、手紙の末尾へ届く。女の名前の横には、真っ赤な口紅で付けられた大きなキスマークがあった。

「ッ―――!」

そこに自分の親指が乗っていると気づいた途端、ポルナレフは反射的に手紙を投げ出していた。自分でも何をしたのか分からない程の速さで、ポルナレフはその得体のしれないおぞましい感情の塊を拒絶していた。背筋を走った悪寒に肌を粟立てながら、それでも急いで手紙を拾い上げる。吐き気を抑えながら頭から読もうとしたところで、ポルナレフは背後から響く恋人の足音を聞きつけて顔を上げた。

「おはよう、ポルナレフ」
「あ・・・お、はよ・・・」
「どうかしたのか?顔色が悪いが」

アヴドゥルは気遣わしげな伴侶の顔をして、ポルナレフの方へ近づいて来る。ポルナレフはもたつきながら便箋を封筒へ戻すと、おそるおそる振り返ってアヴドゥルの方へ封筒を差し出した。

「あの・・・手紙、来てた」

さっとアヴドゥルの顔色が変わる。眉間に皺を寄せて固まったまま、アヴドゥルは封筒をじっと見つめていた。

「・・・読んだのか?」
「いや、」

半分本当で、半分嘘だ。アヴドゥルはどちらだと思っただろうか。
首を振るポルナレフの声が震える。アヴドゥルは小さく溜息を吐いて、片方の眉を撥ね上げた。手の中から封筒が抜き取られる感覚に、ポルナレフは細く息を吐いた。アヴドゥルは手紙を受け取ると、中を確認することもなく一瞬で灰にしてしまった。

「それならいい」

ほんの僅かな灰さえ床へ落ちる前に広がって、手紙は二人の前から跡形もなく消え去った。

「このことは忘れろ」

アヴドゥルはポルナレフに背を向けると、キッチンの方へ消えてしまった。先程の女の香りは、もうこの家のどこにも存在しない。あるのは燃え尽きた紙の焦げる匂いだけである。
しかしポルナレフは喉に絡みついた不安をどうしても飲み下すことが出来ずに、独りその場へ立ち尽くしていた。燃えた灰は消えたのではない。きっと空気に溶け込んで、息を吸うたび、じわじわと身体を侵す肺病のように自分たちを蝕んでいくのだ―――。その恐ろしい想像に、ポルナレフは思わず胸を掴んだ。今まで無視していた現実たちが、一時に唸りを上げてポルナレフへ襲いかかっているようだった。

ポルナレフはその日初めて、アヴドゥルと一緒に朝食をとらなかった。


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テーマ:ジョジョの奇妙な冒険
ジャンル:アニメ・コミック

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海野ヒレ

Author:海野ヒレ
生き物大好き:海野ヒレ

pixiv: http://pixiv.me/umino-hire

twitter: https://twitter.com/umino_hire

身分:腐海の底で汚泥を啜る大学生。これでも医学生よ!

誕生日:8/4 吉田松陰先生と一緒(旧暦)

血液型:AB型

好きなゲーム:一生不動の一位はサガフロンティア2。異論は認める。

好きな漫画:ほんと色々。オリジナルBL、擬人化、アンソロも読みますモグモグおいしいおかわり!百合も逝ける。でも大まかに言うとギャグは大体好きみたいよ。

属性:自然発生型腐女子。小説メイン、イラスト少々にて活動中。拍手、コメントを貰うと喜びにくるいもだえるのだ。

特技:マイナーなジャンル・キャラ・CPばかりに熱烈な愛を送る。時々切ない。

好きなものごっちゃで詳しく:銀魂、サガフロ2、ダンガンロンパ、ギャグマンガ日和、+チック姉さん、ジョジョの奇妙な冒険(3部)、クロノクロス、ジルオール、ドリフターズ、モノノ怪、さらいや五葉、魔法少女まどか☆マギカ、モンハン、討鬼伝、アサシンクリード、フロンティアゲート、牧場物語、聖剣伝説LoM、FFXなど

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