FC2ブログ
ポラロイド写真

回り込み解除

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
  • そんな夢を見た(アヴポル、承ポル、花ポル、承花 3部 生存ルート ショートショート)

    category:JOJO二次創作小説

回り込み解除

こんにちはー。

アヴポル、承ポル、花ポル、承花でTwitterお題短編詰め合わせです。診断メーカーで出たお題を消化しましたー。長さも設定もばらばらです。全体的に花京院出張ってます。ラストの承花はアヴポルも若干絡んでます・・・。全部続きは特にない(笑)
RTされたものの消化分(ラスト一本)はまたアンケートの結果に沿って書きたいと思いますので、引き続きPixivさんのアンケートご協力ください。(同棲ノススメ、好きは伝染るの、の2本にそれぞれ違うアンケが付いてます)


↓それでは小説はいつも通り追記に格納


そんな夢を見た




『待ち合わせをしているアヴポル』 3部後の2人 生存ルート


その日は珍しくアヴドゥルが遅れて来た。
足早に人波を避けるアヴドゥルは遠くからでも十分目立っていたのに、先に待ち合わせ場所へ着いていたポルナレフは、そっぽを向いてそれに気づかないふりをする。

「すまない、待たせたか?」

ポルナレフの肩を叩いたアヴドゥルの息は少しばかり上がっていた。待ち合わせの時間は20分ほど過ぎている。遅刻するアヴドゥルなんて滅多に見られないから、ポルナレフはちょっとだけからかってみたくなった。自分がわざと冷たくしたら、アヴドゥルはどうするのか。男が女にするように、機嫌を取るだろうか?それとも逆に、これぐらいのことで、と不機嫌になる?

「そんなもん、見りゃわかるだろ」

ポルナレフがそっけなく言い放つと、アヴドゥルは一瞬驚いたようにポルナレフを見たが、すぐに少し困ったように顔を覗き込んできた。
思い出してみれば、アヴドゥルは何度ポルナレフが遅刻をしても許してくれた。ポルナレフがアヴドゥルを20分30分待たせることは日常茶飯事で、あまり続くと説教まがいの小言をいうこともあったが、それでも記憶にある限りアヴドゥルは自分を待たせたことに機嫌を損ねることはなかったはずだ。・・・少しだけ良心が痛むが、ポルナレフは結局好奇心に魂を委ねてしまった。

「ポルナレフ?」
「なんだよ」
「怒っているのか?」
「別に」

好奇心は悪魔だ。
ポルナレフは目の前の男の視線を躱して歩き出した。
我ながら意地の悪い奴だと思う。アヴドゥルの反応をもっと見てみたい、なんて。




『間接キスを変に意識してしまう承ポル』 3部旅の途中


ポルナレフは日本人からすると他人との距離が近すぎる人間らしい。
肩を組んだりするようなボディタッチも男女問わず平気でするし、回し飲みや食べかけの物を一口貰うなんてのは日常茶飯事だ。旅が始まったばかりの頃は、よくそんなにも会ったばかりの他人に心を許せるものだ、と花京院がしばしば呆れていたほどだ。その花京院も、近頃はすっかり慣れてしまったようだが。

「回し飲みなんて僕はあんまりしたことなかったけどさ」

花京院はポルナレフから受け取ったコーラを一口飲んで、ポルナレフへ返した。ポルナレフはその瓶に口をつけて、景気よく中の液体を煽る。

「同性同士ならともかく、異性だとちょっと抵抗があるかもね。日本で―――特に小さい頃とかは、間接キスになるからって友達にからかわれたりするんだ」
「間接キスぅ?」
「うん。だってそうだろ、口を付けたものにまた口を付けるんだから」

間接キス。ポルナレフはじっと手の中の瓶を見つめる。

「・・・君、今何か変なことを考えてるんじゃあないだろうな?」
「俺、さっき花京院と間接キい゛ッ!!」

言い終わる前に花京院の肘がポルナレフの鳩尾に埋まり、ポルナレフは蛙が潰れたような声を上げてしゃがみこんだ。花京院がふんと鼻を鳴らして腕組みをする隣で、なんとか瓶を落とさずにすんだポルナレフは涙目のまま、よろよろと立ち上がる。

「な、なんだよ~」
「君がおかしなことを言うのが悪い」
「お前のそのすぐに手・・・じゃない肘が出る癖どうにかしろ!」
「なら、君のその思ったことをなんでもすぐ口にする癖もなおすんだな」
「なァに~~!?」

小競り合いを始めた二人は、きっかけとなった話題も忘れてお互いの悪癖を詰りあう。といっても、じゃれ合いの喧嘩をしているようなものだと分かっているから、今更仲裁に入ろうなどという人間はここにはいない。近くにいたアヴドゥルも、またかという顔で車に寄りかかってこちらを見ているだけだ。

「おい、ポルナレフ」
「ん?」

いつの間にか近寄って来た承太郎に声を掛けられて、ポルナレフは花京院との応酬を一時中断した。

「どうした、承太郎。もうジョースターさんとの話は終わったのか?」
「ああ。それよりじじいと話したら喉が渇いたんでな。一口くれ」
「おー!いいぜ」

ほれ、とポルナレフが瓶を差し出すと、承太郎はすぐに受け取った。形の良い唇を瓶に付けて、大きく一口。

「間接キス」
「なッ・・・花京院、てめえ!!」

後ろでぼそりと呟かれた言葉にギョっとして振り返ると、花京院が涼しい顔でポケットに手を突っ込んで立っていた。ポルナレフは花京院を小突いたが、ひょいと躱されてしまう。

「君だってさっき僕に言っただろう」

良かったな、ポルナレフ。承太郎みたいな色男と間接キスなんて、女の子がみんな悔しがるよ。

「お前なァ~~~ッ」
「何の話だ?」

ポルナレフに瓶を返そうと腕を伸ばした承太郎が、怪訝な顔で二人を見ている。

「な、なんでもねえよ!!」

ポルナレフは承太郎からコーラを受け取ったものの、瓶の口を見つめたまま固まってしまった。ポルナレフの隣で花京院がクスクスと笑う。

「飲まないのかい?」
「うるせーな・・・」
「いらないなら僕にくれよ」

花京院がポルナレフの手の中の瓶に触れたとき、ポルナレフは自分でも分からないまま慌ててその瓶を奪い返した。

「やるとはいってねーだろうが!!」

飲めばいいんだろ、飲めば!
ポルナレフはすぐに瓶に口を付けると、残っていたコーラを一気に飲み干した。

「全く、素直じゃないよなあ。君もそう思わないかい?承太郎」

二人の隣で、承太郎はまだ訳が分からないという顔で眉間に皺を寄せている。




『寄り添って星空を眺める花ポル』 3部旅の途中


「すごいなあ」

たき火の側で荷物に寄りかかるように座った花京院は、砂漠の空を見上げて感じ入ったような吐息を漏らした。ポルナレフもひやりとした砂の上に寝転んで、星の天蓋を見上げる。何処までも広がる濃紺のビロードに、きらきらした粒を吹き散らしたような空だった。

「何にも遮るものがない空って、なかなか見られないから新鮮だよ」
「本当に一面星だらけだな」

シェリーにも、見せてやりたかったぜ。
ポルナレフの言葉に、花京院はほんの少し胸が痛んだ。家族を亡くしてひとりぼっちになったポルナレフは、この旅が終わった後、どうやって残りの人生を送っていくのだろうか。
―――また独り、フランスへ戻るのか。
花京院は見上げていた星空から目を離して、隣に転がっているポルナレフへと顔を向ける。ポルナレフは花京院の視線に気づくことなく、まだ遠い目で星を見つめていた。その姿がどこか痛々しくて、花京院はポルナレフから目を反らすようにまた空を見上げる。

どこへいっても、独りの冷たさは思い出したように胸に滲みる。どんな綺麗な景色をみても、どんな美味しいものを食べても、ふと明け方に優しい夢を見た時でさえ、失った人間というものは、かつてあった温もりと目の前のものを重ねては何度でも喪失感を味わう。独りで生きていると、分かち合いたいものばかりが積もっていく。孤独は人に安寧を与えることはない。世界中のどこにも、失った人間の心が安らげる場所など存在しないのかもしれない。

「僕に見せてくれよ」

君が誰かに見せたいものとか、聞かせたいものとか、なんでもいい。

「その人の代わりに、僕が全部、」

砂漠の夜は冷える。世界は存外、冷たく出来ているのだろう。
伸ばしていた足を引き寄せて、立てた膝に顔を埋める。花京院はもう空を見上げることはやめて、ただ揺れるたき火の影だけをじっと見つめた。




『勉強を教えてあげる承花』 大学生パロ 3部メンバー大学生 全員同じ学年

午後のカフェテリアは恐ろしく混んでいて、花京院とポルナレフは日の照りつける窓際の席しか確保できなかった。申し訳程度の遮光カーテンは少しも夏の日光を遮ってはくれなかったが、それでも屋内の4人席に座れただけ良い方だ、と花京院は近くのテーブルを見やる。2人席や壁際のカウンターに座る生徒は、お互い窮屈そうに教科書やノートを広げて犇めき合っていた。

「ノート、僕も使うんだから今写して帰れよ」
「サンキュー、花京院!愛してる!」

花京院がノートを渡すと、ポルナレフは飛びつかんばかりの勢いでそれを受け取った。しかし次の瞬間、ノートをぱらぱらとまくったポルナレフは呻き声と共にテーブルへ突っ伏す。ポルナレフの伸びた腕が目の前のアイスコーヒーを倒す前に、花京院がグラスを持ち上げて事なきを得た。優雅にガムシロップを注ぐ花京院へポルナレフは縋るような目を向ける。

「なあこれ、全部勉強しないとダメ?」
「当たり前だろ。代返ばかりしてもらっているから、後で苦労するんじゃあないか」

暫く唸ったあと、ポルナレフは観念したようにペンを取り出してノートを写し始めた。
前期の試験週間に入ってからというもの、ポルナレフは毎日のように花京院のところへ講義ノートを貸りに来ている。当然のことながら花京院も取っている科目の分しかノートは手に入らないため、残りの講義は承太郎やアヴドゥルをフル活用して勉強しているようだ。

「これの試験っていつだっけか?」

半ページほど写したところで、ポルナレフは不意に顔を上げた。試験の日程も確認してないのかと呆れたものの、花京院は律儀に答えてやる。

「来週の水曜だよ」
「なあ~・・・今週末、勉強会しねえ?」
「君のために?」
「違ェーよ!みんなのために!全員被ってる講義だろ、コレ。一緒にやろうぜ」

教えた合った方が理解が深まるって聞いたことあるし、な!

「やっぱり君のためじゃあないか」

随分勝手なことを言うポルナレフに、花京院は閉口した。しかし、ポルナレフはもう携帯を取り出して承太郎とアヴドゥルへメールを打ち始めている。

「えーっと、今週末勉強会を・・・」

途中まで打ったところで、ポルナレフはひょいと顔を上げて花京院にお伺いを立てた。

「7時に、いつものファミレスでいいよな?」
「・・・勝手にしなよ」

知らないよ、僕は。
諦めたように溜息を吐いて、花京院は自分も別のノートを広げた。それから5分も経たない内に、マナーモードにしたポルナレフの携帯が振動する。ポルナレフはペンを放り出してメールを確認した。

「なあ、承太郎来るって」
「そう」
「お前は?」
「・・・行くよ」
「ふうーーーん」

ポルナレフはニヤニヤと笑みを浮かべて携帯を置くと、写しかけのノートの上に転がっているペンを取り上げた。片方の腕で頬杖をついて、作業の続きに戻るでもなく、こちらを向いてペンを回している。

「何だい?」
「お前さあー、承太郎が来るときは絶対来るのな」
「は!?」

花京院は動揺のあまり持ち上げたグラスを落としかけた。

「な、な、なん・・・」
「お前、分かりやすすぎだろ!!」
「ポルナレフ!」

ギャハハハハとやかましく笑うポルナレフを慌てて叱りつけて、花京院はグラスを置く。何事かとこちらを見る周りの目が落ち着いてから、花京院は小声で弁解した。

「君とアヴドゥルだけの時は居づらいんだよ。君達、すごく仲が良いから・・・気まずいんだ」
「そうかー?別に普通だぜ」
「僕は普通じゃあないと思うけどね・・・」
「まあとにかく、承太郎も来るんだからお前も教えて貰ったらいいじゃねーか!あいつ頭良いし」
「言われなくても、そうするよ」

花京院は先ほど口にできなかったグラスへもう一度手を伸ばした。花京院がちょうどコーヒーを口に含んだところで、ペンを握りなおして作業に戻りかけていたポルナレフがまた顔を上げる。

「でもお前、やっぱ承太郎のこと好きなんだろ?」

―――花京院がポルナレフの顔面に激しくコーヒーを噴き出して、先ほどより周囲の注目を集めたのはまた別のお話。

スポンサーサイト

テーマ:ジョジョの奇妙な冒険
ジャンル:アニメ・コミック

  • comment
    form

  • コメントの投稿

回り込み解除

secret

  • trackback
    form

  • トラックバック

回り込み解除


この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

YES I AM!

海野ヒレ

Author:海野ヒレ
生き物大好き:海野ヒレ

pixiv: http://pixiv.me/umino-hire

twitter: https://twitter.com/umino_hire

身分:腐海の底で汚泥を啜る大学生。これでも医学生よ!

誕生日:8/4 吉田松陰先生と一緒(旧暦)

血液型:AB型

好きなゲーム:一生不動の一位はサガフロンティア2。異論は認める。

好きな漫画:ほんと色々。オリジナルBL、擬人化、アンソロも読みますモグモグおいしいおかわり!百合も逝ける。でも大まかに言うとギャグは大体好きみたいよ。

属性:自然発生型腐女子。小説メイン、イラスト少々にて活動中。拍手、コメントを貰うと喜びにくるいもだえるのだ。

特技:マイナーなジャンル・キャラ・CPばかりに熱烈な愛を送る。時々切ない。

好きなものごっちゃで詳しく:銀魂、サガフロ2、ダンガンロンパ、ギャグマンガ日和、+チック姉さん、ジョジョの奇妙な冒険(3部)、クロノクロス、ジルオール、ドリフターズ、モノノ怪、さらいや五葉、魔法少女まどか☆マギカ、モンハン、討鬼伝、アサシンクリード、フロンティアゲート、牧場物語、聖剣伝説LoM、FFXなど

ファンサーチ、検索参加中です 宜しければリンクからどうぞ
TOPのアイコンはリアルの友達にいただきますたん!

最新記事

カテゴリ

最新コメント

ランキング参加中ですの。

最新トラックバック

月別アーカイブ

カレンダー

08 | 2018/09 | 10
- - - - - - 1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 - - - - - -

リンクとかそんなの


ウ印*

ウ印*

ウ印*

ウ印*

ウ印*
↑このブログのバナーです。リンクはフリーなのでどれでも貼ったり剥がしたり、ご自由にどうぞ!

アクセスランキング

[ジャンルランキング]
アニメ・コミック
2267位
アクセスランキングを見る>>

[サブジャンルランキング]
少年向けコミック
461位
アクセスランキングを見る>>

ここじゃないどこかへ行く

検索フォーム

RSSリンクの表示

ブロとも申請フォーム

QRコード

QR

アクセスカウンター

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。